レオパが水を飲まない?脱水症状と原因、対処法を解説

レオパードゲッコーがテラリウム内の水入れの近くに座っているが、水を飲んでいない様子。自然風の飼育環境で、温かみのある照明とシェルター、岩、植物が配置されている。

ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)を飼育していて、水入れの水が減っていないと「もしかして水を飲んでいないのでは?」と不安になる飼主さんは多いです。

レオパが水を飲まないのはなぜなのか、レオパの水の飲み方にはどのような習性があるのか、気になりますよね。

実際、水は何日まで飲まなくても大丈夫なのか、放置した場合の脱水症状も心配です。

中には、水入れはいらないという説を聞いて、飲まないなら撤去しても良いのか迷うこともあるかもしれません。

また、水に入る理由や、逆に水をよく飲む場合の健康状態、スポイトや水をかけるといった対処法、水入れにうんちをしてしまう問題や、適切な水換えの頻度まで、レオパの水に関する疑問は尽きません。

この記事では、レオパが水を飲まない様々な理由と、飼主さんができる具体的な対処法について詳しく解説していきます。

記事のポイント
  • レオパが水を飲まない理由と習性
  • 危険な脱水症状の見分け方
  • 水入れを認識させる工夫と対処法
  • 安全な水の与え方と衛生管理

レオパが水を飲まない?考えられる原因

昼間のテラリウム内でシェルターに隠れているレオパードゲッコーと、近くに置かれた水入れ。レオパの夜行性の習性と、水を飲まない原因の一つを示しているシーン。

ハチュラボイメージ

  • レオパが水を飲まないのはなぜ?
  • レオパの水の飲み方と習性
  • 水は何日まで飲まなくても大丈夫か
  • 危険な脱水症状の見分け方
  • 水入れはいらない?飲まない時の工夫

レオパが水を飲まないのはなぜ?

夜間のテラリウム内を歩くレオパードゲッコーが、水入れの近くにいても水を飲まない様子。夜行性と生態に基づく行動を示すシーン。

ハチュラボイメージ

レオパが水入れから水を飲んでいる姿が見られないと、脱水症状を心配してしまうかもしれません。

しかし、レオパが水を飲まないように見えるのには、いくつかの理由が考えられます。

慌ててしまう前に、まずは彼らの生態的な特徴を理解することが大切です。

第一に、レオパは夜行性の生き物です。

彼らは主に夜間に活動を開始し、そのタイミングで食事や水分補給を行います。

そのため、飼主さんが起きている昼間の時間帯に、水を飲む姿を見る機会は極めて少ないのです。

飼主さんが見ていないだけで、夜中にこっそりと水分を摂取している可能性は十分にあります。

第二に、レオパの生息地に関係しています。

彼らはもともとパキスタンやアフガニスタンといった、乾燥した岩石砂漠地帯に生息しています。

このような過酷な環境に適応しているため、もともと多くの水を必要とせず、体内に水分を効率よく蓄える能力を持っています。

そのため、1日に必要な水分量は、犬や猫などの哺乳類と比べて非常に少ないのです。

第三に、食事内容も影響します。

野生下では餌となる昆虫からも水分を摂取しています。

これは飼育下でも同様で、コオロギやデュビア、ゲル状の人工フードなど、水分含有量の高い餌を与えている場合、それだけでかなりの水分を補給できています。

結果として、水入れから直接水を飲む必要性が低くなることがあります。

爬虫類の「水」の認識

レオパを含む多くの爬虫類は、流れていない「止まった水」(止水)を水として認識しにくいという特性があります。彼らの視覚は、主に動きのあるものを捉えるように発達しています。
そのため、水入れにたっぷりと水があっても、それが飲み水であることに気づいていない可能性も考えられます。

また、水入れの位置が高すぎて目線に入らない、水入れの形状が飲みにくいといった物理的な問題も原因の一つです。レオパが水を飲まないからといって、必ずしも脱水状態というわけではありませんが、これらの理由を理解しておくことが、適切な飼育環境を整える第一歩となります。

レオパの水の飲み方と習性

レオパがどのようにして水分を摂取しているのか、その具体的な習性を理解することは非常に重要です。

前述の通り、レオパは水入れからゴクゴクと水を飲む姿をあまり見せません。

レオパの水分補給方法として最も特徴的であり、飼育下でもよく見られるのが、水滴を舐めとる行動です。

野生のレオパは、夜間に気温が下がった際に岩肌や植物の葉についた結露(夜露)を舐めることで、貴重な水分を摂取しています。

この習性は飼育下でも強く残っています。

例えば、飼育ケージの壁面や、設置しているウェットシェルターの表面、人工植物の葉などについた水滴を、ペロペロと長い舌で舐めている姿が見られることがあります。

これはレオパにとって非常に自然な水分補給の方法であり、水入れの水が減っていなくても、こうして水分を摂っているケースは多いです。

もちろん、個体差はあります。水入れの存在を正しく認識し、そこから直接水を飲むレオパもいます。

ただ、その場合も、犬や猫のように一度にたくさん飲むのではなく、数回舐める程度で済ませることが多いようです。

補足:餌からの水分補給

レオパは水分含有量の高い活餌(コオロギやデュビアなど)を食べることで、食事と同時に水分も補給しています。特にコオロギやデュビアには、あらかじめ野菜などを与えて水分を補給させておく「ガットローディング」を行うことで、レオパが摂取する水分量を間接的に増やすことができます。

一方で、乾燥ミルワームや乾燥状態のまま与える人工フード(ドライペレット)を主食にしている場合は、食事から得られる水分が極端に少なくなるため、水入れからの飲水や霧吹きによる水分補給がより重要になります。レオパゲルのようなゲル状フードは、それ自体が多くの水分を含んでいます。

このように考えると、飼主さんが「水を飲んでいる姿を見ない」と心配していても、実際にはケージの壁を舐めたり、餌から水分を得たりして、見えないところでしっかり水分を摂取している可能性が高いのです。

水は何日まで飲まなくても大丈夫か

乾燥したテラリウム内で休む健康な成体レオパードゲッコー。太くしっかりした尾が水分と栄養の貯蔵を示している様子。

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レオパが水を飲まない日が続くと、「いったい何日までなら大丈夫なのか」と、健康への影響が非常に心配になります。

レオパは砂漠地帯に適応した爬虫類であり、水分を効率的に利用し、体内に蓄える能力に優れています。

一般的に、健康な成体のレオパであれば、1週間から10日程度は水を飲まなくても生存できると考えられています。

彼らは栄養を蓄えることで知られる太い尾を持っていますが、この尾には脂肪と共に水分も蓄えられており、必要な時にここから水分を補給することもできるのです。

しかし、これはあくまで「生存できる」という非常時の目安の期間であり、決して「健康的に過ごせる」期間ではありません。

また、この期間は飼育環境や個体の状態によって大きく変動します。

注意:脱水リスクが高まる条件

以下のような場合は、1週間も経たずに深刻な脱水症状に陥るリスクが高まります。

  • ケージ内の温度が高すぎる場合
    高温環境下では、呼吸や皮膚から蒸発する水分量(不感蒸泄)が増加します。
  • 湿度が極端に低い乾燥した環境の場合
    特に冬場の暖房が効いた室内などは注意が必要です。
  • 幼体(ベビー)や老齢の個体の場合
    体力や水分保持能力が成体よりも低いため、脱水が急速に進行します。
  • 病気やストレスを抱えている個体の場合
    下痢をしている個体や、拒食気味の個体は特に危険です。

幼体や体調を崩している個体は、成体と比べて体内の水分を失いやすく、脱水症状に陥るスピードも速いため、2〜3日飲水が確認できないだけでも注意が必要です。

レオパが数日間水を飲まなくても大丈夫とされるのは、あくまでその高い耐久性を示しているに過ぎません。

健康的に飼育するためには、いつでも新鮮な水を飲める状態にしておくことが大前提です。

長期間水を飲まない状態が続く場合や、2週間以上にわたって飲水の様子が全く確認できない場合は、脱水の危険性が高まるため、後述する対処法を試したり、獣医師に相談したりすることをおすすめします。

危険な脱水症状の見分け方

レオパが水分不足に陥ると、体には様々なサインが現れます。

脱水症状は放置すると慢性腎臓病などを引き起こし、最終的には命に関わるため、早期発見が非常に重要です。

日頃からレオパの様子をよく観察し、以下の兆候がないかチェックしましょう。

脱水症状が疑われる場合、症状の進行度によって対応が異なります。

軽度のサインを見逃さず、重症化する前に対処することが肝心です。

レオパの脱水症状チェックリスト

特に 「目のくぼみ」と「皮膚のハリ」は、脱水状態を判断する上で重要な指標となります。

これらの症状が見られたら、中等度以上の脱水が疑われます。

ちなみに、犬や猫では皮膚を軽くつまんで元に戻る速さを見る「スキンピンチテスト(ツルゴールテスト)」が脱水の指標になりますが、爬虫類の皮膚は哺乳類と弾力性が異なるため、このテストはあまりあてにならないとされています。

それよりも、目や尿酸の状態を観察する方が確実です。

症状の段階 主な兆候 具体的な様子
初期症状 排泄物の変化 糞と一緒に出る白い尿酸が、普段のプリンやペースト状ではなく、硬くチョークのようになります。便が小さくなったり、色が濃くなったりすることもあります。
初期症状 食欲の低下 普段より餌の食いつきが悪くなったり、食べなくなったりします。脱水により消化機能が低下しているサインです。
中〜重度症状 目がくぼむ 眼球の周りの脂肪組織や涙腺が水分を失い、縮小することで、目が落ちくぼんだように見えます。これは非常に分かりやすい脱水のサインです。
中〜重度症状 皮膚のハリがなくなる 皮膚が弾力を失い、しわが目立つようになります。特に背中や脇腹、脚の付け根などの皮膚にしわが寄り、元気がなさそうに見えます。
中〜重度症状 活動量の低下 元気がなくなり、隠れ家から出てこなくなったり、動きが鈍くなったりします。刺激への反応も乏しくなります。
重篤な症状 虚脱状態 ぐったりして動けなくなったり、呼吸が浅くなったりします。口内の粘膜が乾燥し、ネバネバした唾液が見られる場合も危険です。

これらの症状、特に中等度以上のサインが見られた場合は、家庭での対処と並行して、速やかに爬虫類の診察経験が豊富な動物病院に相談してください。

脱水が進行している場合、家庭での水分補給だけでは回復が難しく、専門家による診断や皮下輸液などの処置が必要になることがあります。(参考:アロハオハナ動物病院

水入れはいらない?飲まない時の工夫

シェルターの近くの静かな隅に浅くて安定感のある陶器製の水入れが置かれたレオパのテラリウム。水を飲みやすくするための配置工夫を示した構図。

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「水入れから飲まないなら、いらないのでは?」と考える方もいるかもしれません。

確かに、前述の通りレオパは壁面の水滴を舐める習性があり、毎日の霧吹きで水分補給を管理することも理論上は可能です。

しかし、水入れの設置は強く推奨されます。

なぜなら、飼主さんが霧吹きを忘れてしまったり、旅行などで不在にしたり、あるいはレオパが水を飲みたいと思ったタイミングで壁面に水滴がなかったりするリスクがあるためです。

水入れは、レオパがいつでも自由に水分を摂取できるための「命の保険」として非常に重要な役割を果たします。

水入れから飲まない場合は、レオパがそれを「水」として認識できるよう、環境を整えてあげる工夫が必要です。

水入れの選び方と設置場所

レオパが水を飲みやすくするためには、水入れの選び方と置き場所が鍵となります。

彼らにとって「飲みやすい」環境を作ることが大切です。

  • 浅くて安定感のあるものを選ぶ
    水深が深いと、特に幼体が誤って落ちた際に溺れる危険があります。
    水深はレオパのお腹が浸からない程度(5mm〜1cm程度)が安全です。
    また、プラスチック製の軽いものはレオパが縁に乗った際にひっくり返しやすいです。
    床材が水浸しになると不衛生な環境になるため、ある程度の重さがある陶器製やレジン(樹脂)製のものがおすすめです。
  • 設置場所を工夫する
    ケージの中央など、開けた人目につく場所はレオパが警戒して近づかないことがあります。
    レオパが安心できる隠れ家(シェルター)の近くや、ケージの隅に置くと、人目を気にせず飲んでくれる可能性が高まります。
  • 目線の高さを合わせる
    レオパの目線より水入れが高いと、水の存在に気づきにくいです。
    キッチンペーパーなどの薄い床材の場合は問題ありませんが、ヤシガラやソイルなどの床材を使用している場合は、水入れを少し埋めるように設置し、水面を認識しやすくするのも良い方法です。

水入れの水が動かないために認識できない場合、ごく稀な対策として水槽用の小さなエアストーンなどで水面にわずかな動きを作る方法もあります。

ただし、モーター音や強すぎる水流は、音や振動に敏感なレオパにとって大きなストレスになるため、基本的には静かな環境で水入れの形状や場所を工夫するのが最善です。

レオパが水を飲まない時の正しい対処法

日本人の飼育者がレオパのテラリウム内に霧吹きで水を吹きかけ、レオパが壁の水滴を舐めて水分補給をしている様子。正しい水分補給法を示すシーン。

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  • 壁に水をかける水分補給
  • 水をスポイトで与える方法
  • 水換えの頻度と水質管理
  • レオパが水に入る理由とは
  • レオパが水をよく飲むのはなぜ?
  • 水入れにうんちをする時の対策
  • レオパが水を飲まない問題の総括

壁に水をかける水分補給

水入れから一向に水を飲んでくれない個体にとって、最も自然で効果的な水分補給方法が、霧吹き(スプレー)でケージの壁面に水滴をつけることです。

これは、レオパが野生下で夜露を舐めて水分を摂取するという、彼らの本能的な行動を直接的に促す方法です。

レオパは動いたり光ったりするもの(この場合は壁面を伝う水滴)に反応しやすいため、止まった水入れの水よりも認識しやすく、積極的に舐めとることが期待できます。

方法は簡単で、1日に1回から2回程度、霧吹きでケージの壁面や、設置してあるシェルター、人工の植物などに水を吹きかけます。

レオパが活動を始める夕方から夜にかけて行うと、彼らが活動するタイミングと合うため、より効果的です。

霧吹きの注意点

霧吹きは非常に有効な手段ですが、行う際にはいくつかの点に注意が必要です。

  • レオパに直接かけない
    多くのレオパは、体に直接水がかかることを非常に嫌がります。
    これは彼らにとって大きなストレスになる場合があるため、なるべく壁面やシェルターの周りを中心に吹きかけるようにしましょう。
  • 湿度管理
    霧吹きはケージ内の湿度を上げる効果もあります。
    適度な湿度は必要ですが、ケージ全体が常にビショビショに濡れている状態は、カビや細菌の繁殖を招き、呼吸器疾患や皮膚病(水カビ病など)の原因にもなります。
    ケージ全体の湿度は40%〜60%程度を目安に保ち、床材が常に湿らないように注意してください。
  • ウェットシェルターの併用
    高湿度な隠れ家となるウェットシェルターを設置することで、レオパは必要な時に自ら湿度を得ることができ、脱皮不全の予防にもつながります。
    霧吹きはあくまで「飲水」のため、湿度の維持はウェットシェルターに任せるのが理想です。

水をスポイトで与える方法

日本人の飼育者がレオパードゲッコーを優しく保定し、スポイトで口元に水滴を差し出し、レオパがそれを舐めて水分補給している様子。緊急時の水分補給法を示すシーン。

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レオパがぐったりしている、あるいは明らかな脱水症状(目のくぼみ、皮膚のしわなど)が見られ、自力で水を飲むことができないほど衰弱している場合は、スポイトやシリンジを使った補助的な給水が必要になることがあります。

ただし、この方法はレオパに大きなストレスを与える可能性があり、やり方を間違えると非常に危険な状態を招くため、あくまで緊急的な最終手段として、細心の注意を払って行う必要があります。

安全なスポイトでの給水方法

  1. レオパを優しく保定します(興奮させないよう、無理に強く押さえつけないでください)。
  2. スポイトやシリンジ(針は外したもの)で、常温(室温)の水を吸い上げます。
    冷たすぎる水は内臓に負担をかけます。
  3. スポイトの先端をレオパの口元(吻の先端)にそっと近づけます。
  4. 水を一滴だけ垂らし、レオパが自分でペロリと舐めとるのを待ちます。
    これを数回繰り返します。

【最重要】誤嚥(ごえん)の危険性について

絶対にレオパの口を無理やり開けたり、口の中に水を直接流し込んだりしないでください。
レオパの気管は口のすぐ近くにあり、水が気管に入ってしまう「誤嚥」を引き起こす可能性があります。誤嚥は致命的な肺炎の原因となります。

この方法は、あくまで口先に水滴をつけ、本人が舐めるのを促すものです。
レオパが強く嫌がる場合は無理に行わず、すぐに動物病院で獣医師による皮下輸液などの適切な処置を受けてください。

水換えの頻度と水質管理

レオパの健康維持において、水入れの衛生管理は非常に重要です。

たとえ飲んでいる様子が見えなくても、いつ飲むか分からない水を清潔に保つのは飼主の責任です。

汚れた水は細菌の温床となり、レオパがそれを口にすることで体調を崩す原因になります。

水換えの理想的な頻度

水入れの水は、理想を言えば毎日交換してください。

レオパのケージ内は25℃〜30℃程度に保温されているため、水が腐敗しやすい(雑菌が繁殖しやすい)環境です。

忙しい場合でも、少なくとも2〜3日に1回は必ず新鮮な水に交換しましょう。

また、水交換の際には、水入れの容器もスポンジなどでこすり洗いし、内側のぬめり(バイオフィルムと呼ばれる細菌の膜)をしっかり落とすことが大切です。

このぬめりを放置すると、水質の悪化がさらに早まります。

与える水の種類(水質)

どのような水を与えれば良いか迷うかもしれませんが、基本的には日本の水道水で全く問題ありません

日本の水道水は水質基準が厳しく管理されており、安全です。(出典:環境省「水道水質基準について」

水道水に含まれる微量の塩素(カルキ)は、人間や爬虫類には無害なレベルであり、むしろ水中で雑菌が繁殖するのを抑えてくれるという大きなメリットがあります。

良かれと思って高価なミネラルウォーターや浄水器の水を使う方もいますが、これらは塩素が除去されているため、水道水よりも腐敗しやすいというデメリットがあります。

もし使用する場合は、水道水以上にこまめな水換え(毎日必須)が求められます。

水の種類 メリット デメリット・注意点
水道水 塩素による殺菌効果が期待できる。手軽で安全。 特になし(ごく稀にカルキ臭を嫌う個体もいる)。
浄水・白湯 カルキ臭がない。

塩素が除去されており腐敗しやすい。
毎日交換が必須

ミネラルウォーター カルキ臭がない。 硬水はNG(内臓に負担)。
軟水なら可だが、腐敗しやすい。

特に注意が必要なのは、海外産のミネラルウォーターに多い「硬水」です。

硬水にはカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が過剰に含まれており、これをレオパが長期的に摂取すると、腎臓に負担をかけたり、体内に結石(痛風)ができたりする可能性があるため、避けるのが賢明です。

もしミネラルウォーターを使用する場合は、必ず「軟水」を選んでください。

レオパが水に入る理由とは

浅い水入れの中に部分的に体を浸したレオパードゲッコーがリラックスしている様子。脱皮準備や体温調節など、水に入る行動の理由を示すシーン。

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飼育していると、レオパが水入れの中にどっぷりと浸かっている姿を見かけることがあります。

これは水浴びのように見えますが、単なる遊びではなく、彼らなりの理由がある行動です。

最も一般的で、生理的な理由として考えられるのが脱皮の補助です。

レオパは成長や新陳代謝に伴い、定期的に脱皮を行います。

脱皮が近づくと(体が白っぽくなります)、古い皮をふやかすために湿度を本能的に求めます。

この時、ケージ内に設置しているウェットシェルターの湿度が足りない場合や、より多くの水分が必要だと感じた場合、水入れに浸かって全身を濡らし、古い皮を剥がれやすくして脱皮をスムーズに行おうとします。

これはごく自然な行動なので、特に心配する必要はありません。

もう一つの重要な理由として、体温調節(サーモレギュレーション)が挙げられます。

レオパは変温動物であり、自身の体温を外部の温度に依存しています。飼育下ではケージ内に温度勾配(高温部と低温部)を作りますが、夏場などでケージ全体の温度が高くなりすぎ、低温部(クールスポット)が十分に機能していない場合、レオパは体温を下げるための逃げ場を失います。

その結果、最終手段として水入れに避難し、水の気化熱で体温を下げようとするのです。

 

 

飼育環境見直しのサイン

脱皮前でもないのにレオパが頻繁に水に浸かっている場合、それは飼育環境が不適切であるというSOSサインかもしれません。

  • 温度は高すぎませんか?
    ケージ内のクールスポットが適正な温度(約25℃前後)に保たれているか、温度計で再確認しましょう。
  • 湿度は低すぎませんか?
    ケージ全体が乾燥しすぎている、またはウェットシェルターが乾燥しきっていないか確認しましょう。

この行動が見られたら、一度ケージ内の温度計や湿度計を確認し、エアコンやパネルヒーターの設定、ウェットシェルターの水分管理を見直してみましょう。

他にも、稀にストレス解消や単なる好奇心で水に入る個体もいるとされています。

レオパが水をよく飲むのはなぜ?

レオパードゲッコーが浅い水入れから積極的に水を飲んでいる様子。飼育環境の乾燥や脱皮前などによる多飲傾向を表すシーン。

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水を飲まないこととは逆に、「最近、水入れの水がよく減る」「水を飲む姿を頻繁に見かけるようになった」と変化に気づくこともあるかもしれません。

レオパが水を飲む量が増える(多飲)場合にも、いくつかの理由が考えられます。

前述の「水に入る理由」と同様に、脱皮前には体内の水分量を増やそうとして、一時的に飲水量が増加することがあります。

これは脱皮に備えるための正常な生理行動です。

また、ケージ内の温度が高すぎたり、全体的に乾燥しすぎていたりする場合も、体から失われる水分が増えるため、それを補おうとして水をよく飲むようになります。

これは飼育環境を見直す必要があるサインです。

食事内容の変更も影響します。

例えば、水分量の多いゲル状フードや活餌から、水分の少ない乾燥フード(ドライペレット)に切り替えた場合、食事から得られる水分が減った分、水入れから直接飲む量が増えることがあります。

病気の可能性(多飲多尿)

飼育環境(温度・湿度)に特に問題がなく、脱皮の兆候もないにもかかわらず、明らかに異常な量の水を飲み続ける(多飲)場合は、注意が必要です。

これは稀なケースですが、腎臓などの内臓疾患のサインである可能性もゼロではありません。

腎機能に問題が生じると、体内の水分調節がうまくいかなくなり、結果として多飲多尿(たくさんの水を飲み、水っぽい排泄物をする)の症状を示すことがあります。

排泄物が常に水っぽい、食欲不振や体重減少と共に多飲が見られる場合は、早めに動物病院で獣医師に相談することを強く推奨します。

水入れにうんちをする時の対策

飼主さんを悩ませる行動の一つに、レオパが水入れの中にうんち(糞)をしてしまう問題があります。

これは衛生的に非常に問題であり、レオパの健康を害する可能性があるため、早急な対策が必要です。

レオパは本来きれい好きで、ケージ内の決まった場所(多くは隅)で排泄する習性があります。

これは外敵に自分の居場所を悟られにくくするための本能的な行動とも言われています。

しかし、何らかの理由でそのルールが崩れることがあります。

原因としては、引っ越しやケージのレイアウト変更によるストレスでトイレの場所が混乱したり、あるいはレオパがトイレとして決めた場所にたまたま水入れが置いてあったりするケースが考えられます。

また、水に浸かることで排泄が促される個体もいるようです。

対策は、見つけ次第すぐに清掃・消毒することです。

糞尿が溶け出した水をレオパが飲むと、細菌感染や寄生虫の再感染を引き起こすリスクがあり、非常に危険です。

水入れにうんちを見つけたら、すぐに水入れを取り出し、食器用洗剤などで徹底的に洗浄し、できれば熱湯消毒やペット用の安全な除菌スプレーで消毒してください。

そして、水入れの設置場所を、現在のトイレの場所からなるべく離れた位置(例:ケージの対角線上)に変更してみるのが有効です。

この行動が続く場合は、ストレスの原因を探ったり、あえて体が入れないような小さな形状の水入れ(飲水専用と割り切る)に変えてみたりする工夫も試す価値があります。

レオパが水を飲まない問題の総括

レオパが水を飲まない問題について、その原因と対処法をまとめます。

多くの場合はレオパの習性によるものですが、脱水症状のサインを見逃さず、適切な環境を整えることが重要です。

  • レオパが水を飲まないのは夜行性や習性が理由の場合が多い
  • 飼主が見ていない夜間に飲んでいる可能性がある
  • 水入れの止まった水よりも水滴を舐めて水分補給する習性がある
  • 水入れの水を飲み水として認識していないケースもある
  • 健康な成体は1週間程度飲まなくても耐えられるとされる
  • ただし幼体や老齢個体、体調不良時は脱水リスクが高い
  • 脱水症状は目のくぼみや皮膚のしわ、元気のなさでチェック
  • 水入れは脱水予防の保険として設置することが推奨される
  • 水入れは浅く安定したものを安心できる場所に置く
  • 壁に水をかける霧吹きは非常に有効な水分補給手段
  • スポイトでの直接給水は衰弱時の最終手段とし誤嚥に注意する
  • 水換えは毎日行い水質は水道水を使用するのが最も衛生的
  • レオパが水に入るのは脱皮の準備や体温調節が主な理由
  • 頻繁に水に入る場合は飼育環境(温度・湿度)の見直しを
  • 水をよく飲む(多飲)場合も環境の確認や病気の可能性を疑う
  • 水入れの糞はすぐに清掃・消毒し設置場所を変更する
  • レオパが水を飲まない時はまず習性を理解し環境を整えることが大切

 

ゆう

爬虫類飼育歴15年以上。レオパ、フトアゴ、ボールパイソンなど、乾燥系から多湿系まで、多様な生体の飼育・繁殖を経験。この15年は、単なる時間の経過ではなく、絶え間ない試行錯誤と学びの連続でした。
国内外の専門書や学術論文を読み解き、複数の専門医やブリーダーの見解を比較・検証した上で、本当に信頼できると確信した情報のみを発信することを信条としています。長年の実践経験と、徹底した情報収集に基づいた、信頼性の高い情報をお届けします。

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